六善光寺同時御開帳

By nagamo, 2009年4月22日


信州善光寺御開帳に合わせて甲斐善光寺、元善光寺、祖父江善光寺東海別院、関善光寺、岐阜善光寺でも同時に御開帳が行われています。

六つの善光寺で同時に御開帳を行うのは史上初だそうです。

元善光寺(長野県飯田市)
南信州の代表的古刹で、善光寺の発祥の地。如来様はのちに長野へ移り信州善光寺のご本尊となるが、如来様が「毎月半ば十五日間は必ずこの麻績の古里に帰りきて衆生を化益せん」と誓願を残されたとの言い伝えから、長野の善光寺と飯田の元善光寺と両方にお詣りしなければ片詣りと言われる。

甲斐善光寺(山梨県甲府市)
川中島合戦の戦火が信州善光寺に及ぶことを恐れた武田信玄が、ご本尊を甲斐へと移したのが寺のはじまりといいます。
金堂中陣天井には、巨大な龍が二匹描かれています。この部分のみは、吊り天井となっていて手をたたくと多重反響現象による共鳴が起こります。いわゆる「鳴き龍」と呼び、規模は日本一だそうです。

祖父江善光寺東海別院(愛知県稲沢市)
境内一帯はかつて、ハスの田で、この地に明治四十二年と四十三の二年にわたり、めったに咲かない双頭蓮が咲いたこと、そして秩父江付近は善光寺ご本尊様が移される途中に立ち寄った霊場であったことの奇縁があって寺の創建に至ったと言われます。
今回は、創建百年を記念して、特別に百日間御開帳が行われます。

関善光寺(岐阜県関市)
寛政十年、信州善光寺の「出開帳」が行われた縁から約十年をかけて建立された善光寺如来堂。信州善光寺を模した本堂は、大きさ約三分の一だが、そっくりのミニ善光寺です。
日本唯一の「卍型お戒壇めぐり」があり、珍しい形と四十九メートルという長さで知られています。

岐阜善光寺(岐阜県岐阜市)
戦国時代、信玄によって甲府へ移された信州善光寺のご本尊は、天正十年、織田信長によって岐阜に移された。それが岐阜善光寺のはじまりである。
ご本尊はこのたび、半世紀以上ぶりにお姿を拝むことができる。

史上初の六善光寺同時御開帳。それぞれの善光寺さんに歴史があることを改めて知りました。

それでは今回はこの辺で。