御開帳について

By nagamo, 2009年4月9日


こんにちは。

桜が咲き、春真っ盛りの長野県善光寺では4月5日から5月31日まで、7年に1度の御開帳が行われております。

そこで、御開帳について紹介していきたいと思います。

『御開帳』って何?そこから始めたいと思います。

インドから百済を経て日本にもたらされた三国伝来の阿弥陀如来は、救いを求める人があればどこへでも駆けつけて浄土へと救ってくれるという。

わが国最古の仏像ともいわれ、また常に民衆とともにあった秘仏である。

数えで七年に一度、丑と未年の春に行われ、その分身が姿を現し、救いを求める人々と縁を結ぶ。

この前立本尊さまとのありがたい結縁が御開帳です!

善光寺本堂に安置される御本尊一光三尊阿弥陀如来は、白雉5年(654)以来の秘仏。その後、鎌倉時代に御本尊の御身代わりとして前立本尊が造られ、拝されるようになりました。

前立本尊は、ひとつの光背の中央に阿弥陀如来、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩が並ぶ、善光寺独特の一光三尊阿弥陀如来のお姿をされています。普段は御宝庫に安置されていますが、七年に一度の御開帳の時だけ、特別にお姿を拝むことが叶います。

中央の阿弥陀如来の右手に結ばれた金糸は五色の糸にかわり、白い善の綱として、本堂前の回向柱に結ばれます。その回向柱に触れることは、前立本尊に触れるのと同じこと。ここにありがたい結縁が生まれ、その功徳ははかりしれません。

今後の特別行事日程
4月25日(土)午前11時~午後2時
→本堂前 中日庭儀大法要
5月9日(土)午前11時~午後2時
→本堂前 中日庭儀大法要
5月31日(日)午前10時~12時
→本堂 御開帳結願大法要
6月1日(月)午後1時
→本堂 前立本尊御還座式

それでは今回はこの辺で。