多数派工作について その2

By nagamo, 2009年3月10日


さて、前回に続き、今回も多数派工作のお話しです。
景虎は「中越」を制圧していました。
景勝が下越で優位に立っていても、連絡や兵員輸送がしにくかったのです。
さらに、越後と接している関東(北条氏)は景虎の味方ばかり…。
またまたさらに、「実の姉」が甲斐の武田勝頼(信玄の子ども)に嫁いでいる。武田勝頼は、景虎の「義理の兄」という関係ですね。
北条氏政と景虎の要請で、武田勝頼は動き始めます。
武田軍2万の大軍が信濃から越後に侵入してきます。
景勝にとっては、今までにない強敵の出現です。
しかし、ここで当初より確保していた軍資金と兼続の才能の威力が発揮されます。
春日山城では景勝と兼続の間で軍議が持たれました。
「なんとか武田との正面衝突を防ぐ方法はないか」という軍議です。
このとき、兼続が押さえた「3万両」という軍資金がものをいいます。
要するにワイロですね。
1万両(現在の価値だと数十億円)の金を出すことを条件に、武田に和平を持ち込んだのだ。
「なんとか話のわかるヤツはいないか」と物色し、「口利き料2千両で交渉して欲しい」と持ちかけた。
その交渉相手は、武田家の家臣、「跡部勝資」「長坂長閑斎」でした。
つづく…


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