兜の前立て「愛」の意味は?

By nagamo, 2009年2月12日


皆さん、こんにちは。
今日の信州長野県は、朝方雪が降っていましたが、午後から晴れ渡り暖かい一日でした。
実は昨日夜は、えらい雪が降っており、「こりゃ朝積もるなと…」思ってたところ、夜中には止んでいました。というのも、私が今朝方4時半頃の就寝だったため…分かるのです!
さて、今日は、直江兼続の兜に迫ってみようと思います。
ところで、皆様、直江兼続の兜前立てに漢字一文字が飾ってありますがお分かりになりますか?
そうです、「愛」ですね。
じゃあ、何故、「愛」なんだということをご紹介したいと思います。
実は、この「愛」の前立てには3つの説があります…、
■愛染明王か愛宕信仰か、はたまた仁愛か?
上杉謙信の前立ての中には、「飯綱権現」をかたどったものがある。「飯綱」はもともと、カラス天狗や狐の化身とされている。山岳信仰の「修験者」が振興しており、その「飯綱」が軍神に変化した。
「愛染明王」や「愛宕信仰」に関連している。
さらに、上杉景勝にも愛染明王を使った前立てがある。
愛染明王は「愛欲」のヒンズーの神だったが、軍神に変化している。ヒンズーでは「愛欲」は生きるエネルギーとされている。
愛染明王は日本に来て、「戦いの神」になった。愛宕の神、カグツチも火の神から軍神へとなる。カグツチは古事記に登場し、火神から鍛冶の神になり、軍神になった。
直江兼続を主人公とした[天地人](火坂雅志/NHK出版)は、儒教的「仁愛」を書いている。「仁愛」の態度で農民や家臣に接していますね。
ということで、結局整理しますと…、
●愛染明王
もとは「愛欲」のヒンズーの神 ⇒ 軍神に
●愛宕信仰説
愛宕の神・カグツチ ⇒ 火の神 ⇒ 軍神に
●仁愛説
「仁愛」の態度で農民や家臣に接しているというもの
の以上3説から由来されていることらしい。
近年の調査では、愛染信仰か愛宕信仰ではないかという説が有力だそうです!
それではまた!


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