なんか善光寺全力応援サイトみたいになっている最近のながのモールマガジン。
御開帳は数えで7年に1回の大行事。
なので…もう少し付き合いください善光寺の話題。
さて、では早速…。
5月の初旬、大いに賑わう長野市の善光寺…ではなくて、
南信州は飯田市にあります「元善光寺」に行ってきました!
「元善光寺」については、意外と知らない善光寺のコーナーで
簡単なご紹介記事をアップしていますので、ご興味ある方はそちらをご参照ください。
>>意外と知らない元善光寺
「元善光寺」は、飯田市坐光寺にあります。
飯田市は、縦に長~い長野県の中で1番南にある市です。
長野県の中では最も温暖。人柄も温厚な人が多いと聞きます。
文化や言葉は、遠く離れた松本市や長野市よりも、愛知県に近い感じ。
中央アルプスと南アルプスに囲まれ、景色も綺麗!
元善光寺までは、長野市方面からは長野自動車道と中央自動車道を通って松川ICで降ります。距離にして約160km。遠い…!
松川ICからはだいたい車で20分程度です。
この日は、朝は晴れていましたが徐々に生憎のお天気に。
きっとすっきり晴れていれば新緑が綺麗だったのかなーと思います。
道案内をナビに任せて、まだ見ぬ元善光寺を目指して進みます。
なんだか不安になるほど人がいない山道を進み、ちょっとした町中を抜け、
“元善光寺 御開帳”の案内看板を見つけるも向かった方向は
山肌に沿って集中している住宅地。
「あれ…?道を間違えたかな…?」と思い始めたところで、
奥に進むとちゃんと元善光寺の入口が見えてきました。
御開帳期間中ともあって、小さな町中に結構な人や車が行きかって結構賑やか!
長野市の善光寺のような大きな門前町は無く、入口すぐに本堂へと続く石段があります。石段をあがると、見えてきました回向柱。
回向柱の向こうには本堂が見えます。
信州善光寺のものより小さい柱ですが、
しっかりと善の綱が本堂につながっています。
ここから先は撮影が出来なかったため画像がありませんが、あしからず。
回向柱に触れた後は、さっそく本堂へ。
中に入ると「御開帳期間中ですので、みなさまどうぞ奥まで。」と案内されて、そのまま するすると前立本尊の前へ。
本堂内はそれほど広くないので、ご本尊様までの距離がとても近い!
思いの外お近くまで行って拝むことが出来て有り難い気持ちでいっぱいになりました。
お参りも無事に終わったので、帰りますかね…。
と思ったら!
「御開帳期間中ですので、どうぞどうぞ奥へ。」
ということで、さらに奥に誘導されました。
人の流れに沿ってたどり着いたのは新宝物殿。
新宝物殿には、ご本尊を安置して供養した後四十一年間光り続けたという霊宝
「座光の臼」の他、古い絵巻から昔々インドから運ばれてきた仏像まで、展示物は実に様々。小さなスペースでしたが、美術館のように展示されていて見ごたえがありました。
参拝ついでに勉強になったなぁ…。
と思ったら!
これで終わりじゃない!
次にたどり着いたのは平和殿。
平和殿は、広ーい座敷の中に西国三十三番の札所の観音様がお祀りしてあって、
特別開帳のお詣りとお砂踏みができます。
当たり前と言えば当たり前ですが、観音様おひとりずつがお顔が違っていて、
基本的にどれも穏やかなお顔をされていました。
どの観音様にも1つずつ、大きな夏みかんがお供えされているのがとても印象的でした。
なかなか貴重な経験でした。
あぁ、なんてたくさんお参りしたのかしら。
有り難いわぁ…。
と思ったら!!
まだ終わりじゃないっ!
宝物殿に平和殿と、ぐるっと回って本堂に戻ってくると、
「では、次はお戒壇巡りへどうぞ」とのこと。
え…!元善光寺にもお戒壇巡りが!?
しかもお戒壇巡りの入口に「びんずる様」も!?
(ちょっとこのエリアだけ新設された感じが…。木の色も明るくて比較的新しい…?)
何にせよありがたい。
善光寺では「びんずるさん」として親しまれる賓頭廬尊者像。
おびんずる様のお身体に触れて、自分の身体の同じ場所に触れると病が治ると言われます。
ではでは元善光寺のおびんずる様にも触れて…と手を伸ばすと、
なんと!歯が出ている!!
善光寺のおびんずる様は、長年多くの人々に撫でられたためお顔はほとんど平になってしまっています。
ということで、善光寺のおびんずる様を見慣れている私の中では、おびんずる様がバッチリしっかり綺麗な歯をババーンと出している状態はかなりの衝撃。
帰宅してから調べてみましたが、
もともと賓頭廬尊者像は口が半開きで歯が出ているものが多いようですね。
信州善光寺のびんずる様も、よくよく見ると口を開いていたような感じ。
知らなかった…あぁ…驚いた…。
せっかくなので歯も撫でてきました。
驚いた、と言えば最後のお戒壇巡りも少々驚きました。
基本的には善光寺と一緒で、真っ暗な中を歩いていって本尊様の真下にある開運の錠に触れるのですが、なんと!鍵を過ぎたあたりにうっすらと灯りがともされている…!
ということで、お戒壇巡りの道中が完全な真っ暗ではないんです!!
開運の錠の上部に普通の錠前のような物がついていたのも印象的でした。
お戒壇巡りを終えると外が眩しい!
無事に開運の錠にも触れることが出来て何だか清々しい気分。
ということで、十分にお参りした元善光寺の参拝は、これにて無事に終了しました。もう続きはありません(笑)
ちなみに、ここまで一式、参拝に使ったお賽銭以外は全て無料。新宝物殿や平和殿等の拝観料はかかりませんでした。
何の下調べも無く、回向柱と本堂のお参りだけだと思っていた私には
驚くほどの参拝巡り!小さな敷地の中に、ぎゅっとあれこれ詰まっていました!
「さつき寺」とも呼ばれる元善光寺、
5月初旬はちょうど見頃で、赤に白に、とても綺麗でした。
さて、長々書かせていただきました元善光寺レポート。
「一度詣れよ元善光寺 善光寺だけでは片詣り」ということで、
長野市在住の私は、これにて片参り解消いたしました。
遠かったけど、行ってみて良かったです。
発見づくしの元善光寺御開帳でした!
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